セツナイロ


朝食を終え、何時もと同じように登校。



生ぬるい風がスカートを揺らし、足にぶつかる。

その度、肌にペタリと何かが張り付くような、そんな気持ち悪さがある。



「ふはぁー…」

自然と漏れる変な息。
ため息なのかさえ分からない。




「おっはぁー!!」

ドスン、もといポスンとあたしの背中が押される。

なんだろう?と振り向けば。



「おはよ、ルナ!」

あたしの親友だった。



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