セツナイロ


気付けば昼休み。


結局あたしは午前中の授業には出ずに、ずっと保健室のベットに寝っ転がり、天井を見ていた。



「…オオカワラ…ナツキ……」


どうしても引っかかる事がある。



先生の意味深な言葉と、彼女の言った言葉。



どうしても関連性がある気がするんだ。



でもそんな事、あたしがいくら考えたって、分かる筈がない。



「ユズ!!

やっぱりここに居たのね!」


うっわ…

「やっ…!ルナ……」



右手を挙げてとりあえず笑ってみるものの、ルナの怒りの形相から、あたしの笑顔もカチカチだった。



何か疲れたなぁ…




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