セツナイロ
しばらくして窓から入る光は闇に変わりつつあった。
その時、ガラガラと教室のドアが開き、眼鏡のイケメン君が入ってきた。
「ごめん、遅れちゃって。」
「あっ、ううん大丈夫。」
あたしがそう言うと「そっか」と目をほんの少し細めた。
「ここ、いいかな?」
彼があたしの隣の席を指指して言った。
「うん、で話って何?」
あたしが言うと彼は少しうつむいて言った。
「付き合って、くれないかな…?」
それは突然の告白だった。
あたしは予想していなかった事に、鼓動が早まり、次第に顔が熱くなる。