セツナイロ


「おい、ユズ。

お前またそんな話して…」


「あっ、おはよーアスカ。」


「おはよー、じゃねぇっつの。」



パシンと大きな音を立ててあたしの頭はアスカの持った教科書に叩かれた。


「もう!
叩かないでって言ってるでしょ!?」


「あー、わりぃわりぃ。」



そう言ってニカッと笑ったアスカ。


そんな顔されたら何でも許してしまいそうになる。

いや、許してしまう。



あたしのほとんどは、恋バナとアスカで形成されている。



イイヅカ アスカ


あたしの幼なじみであり、想い人。



そんなアスカが今日もキラキラと輝きながら笑っていた。




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