セツナイロ
見慣れない天井。
白いベット。
あたしの腕から伸びる管。
点滴……。
「全くユズったら…
ママ心配したんだから…。」
リンゴのかわを剥きながら、ママがうっすら涙を浮かべて言った。
「ハルキ君にまで迷惑かけちゃって…、ごめんなさいね?」
「いえ、俺は何も…」
その隣でハルキが気まずそうに立っていた。
「…ハルキもう帰っていいよ…。
疲れたでしょ?」
ハルキにこんな雰囲気似合わない。
きっとハルキ自身もいずらい筈。
「そうね、ごめんなさいねハルキ君」ママはハルキに何度も謝っていた。
ママの謝罪を背に、ハルキは病室を出た。