Rainbow Love Story [短編集]
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「それにしても…ですなぁ!」


「いやぁ、全くです。はっはっはっ!」



―かれこれ、お見合いが始まってから15分間、お父様たちが談笑するだけで、まともに話してない。


お相手の海谷さんは、整った顔つきで清潔感があって、少しだけ…雰囲気が香夜さんに似てる。


じっと見ていたら、目が合ってしまって、微笑まれた。



「―そういえば、さっきから私たちばかりが話してしまって…。未緒!何かないのか?」



突然振られた話に、何も考えていなかった私はあたふたする。



「お前はどうなんだ?」



海谷さんも話を振られた。
でも、少しも動揺することもなく



「僕は、未緒さんとお話がしたいです。」



と、にっこり笑って答えて



「お父様たち、席を外して戴けませんか?」



なんて、言い出した。

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