Rainbow Love Story [短編集]
席を外すって…。
二人っきりってことだよね?
そんなの無理でしょ―!
って思ったのに。
「あぁ、気が利かなかったな!
じゃあしばらくしたら戻るよ」
「ありがとうございます。」
なんて、お父様達はさっさと出て行ってしまった。
「え、えっとあの…」
初対面の人と、いきなり二人だなんてどうすればいいのかわからなくて、とりあえず話かけようと思ったら。
「未緒さん…」
そう言って、手をとられたかと思うと、手の甲にキスをされて。
「やはり、可愛らしいですね」
なんて、言われた。
そんなこと、香夜さんには言われたことがなくて。
「え!?…いっいえ…///」
赤くなるのが自分でもよく分かる。