Rainbow Love Story [短編集]
「どこが?だってこれからはそういう関係、でしょ?それが嫌なら…」
待って…!だめ!
その先は聞きたくない…!
思わず耳を塞ぐ私。
「待って…!やだ。その先は言わないで…っ。」
「…なんで?」
冷たい目で私を見てくる。
「ごめんなさい…。もう、泣かないから…。ただ、私…っ」
師匠の目をまっすぐ見る。
「私…、師匠のこと、」
心臓がうるさいくらいに脈うつ。
私はすっと立ち上がった。
手をぎゅっと握ると、勇気を振り絞って言う。
「師匠のこと、好…き…みたいで、だから、だから…っ」
だから…? だから何?
てゆーかこれ言う意味あった!?
だめだ。怖くて顔見れない。
もう無理 意味わかんない!
一回出直してこよう…っ!
くるっと後ろを向いて、走り去ろうとした瞬間。