Rainbow Love Story [短編集]
「我慢出来なくなっちゃって、キスしちゃった。ごめんね?」
あはは、と師匠が笑う。
「だからさ、俺、本気だから。付き合ってくれますか?」
ポロッと涙が零れる。
絶対に、叶わないと思ってたのに。
「よろしくお願いしますっ」
頭だけぺこっとお辞儀すると
「ぶはっ!かしこまりすぎでしょ!」
師匠に大笑いされた。
その日の帰り道。
「あ、そうだありす。」
「なに?」
「俺さ、今までちゃらちゃらしてた分のエネルギーが全部ありすに行くから。」
「え?」
「覚悟しててね♪」
―ちゅ
「…なっ!ちょっと先輩っ///!」
師弟関係から
始まった私たち。
師弟関係は
解消されたけど…。
まだまだこの上下関係は
続きそうです。
-ORANGE Love Story- END