Rainbow Love Story [短編集]
当時のわたしはほぼすっぴんにショートヘア。描くのなんてまゆげくらいで。
ジャージなんか着てると
華奢な男の子?なんて間違われることも少なくなかった。
そのくらいボーイッシュなわたし。
だからもちろん、庵くんから告白されるのなんて予想外だし。
自分に自信も持てないし。
庵くんも、同じクラスってだけであんまり関わりもなく…。
だから、告白されたときはほんとに動揺しちゃって。
ついあんな風に振ってしまったんだけど…。
それに対する庵くんの返事はこうだった。
『…わかった。じゃあまずは友達から!』
そういってにっこり笑って手を差し出すから、わたしも曖昧に笑顔を作って握手をした。