Rainbow Love Story [短編集]
「男女逆転喫茶だって。面白そうだね!」
って帰り道に笑顔で話す庵くん。
「そうだねー。ま、頑張って。」
「えー、なにそれ!桐子も一緒に頑張るんでしょー!」
なんて、怒ってみたりして。
やっぱかわいいなぁ…なんてしみじみ思っちゃう。
あの日、から、庵くんがわたしに告白したことはない。
家の方角が一緒だから、一緒に帰ったりとか、みんなで遊びに行ったりとかしたけど、それだけ。
友達以上でも以下でもない。
そんな関係にわたしはいまもやもやしてる。