Spring

『本当は・・・。私の身体じゃないもん・・・。

私は瑠璃の心の桜から生まれた存在。


桜が嫌いなのは生まれても闇にいたから。

そんな生活はイヤだから・・・。
だから瀕死になってたとき、乗っ取ってみたかったの・・・ごめっごめっ・・・』


瑠美は途中から泣き崩れてしまった。


『瑠美は悪くないよ・・・。瑠美はいい子だよ。
だから、闇の中でも生きていける・・・?』


『うん、ぐすっ・・・瑠璃・・・お姉ちゃん・・・ありがとう・・・。』


『瑠美がお姉ちゃんだよ・・・。』


『本当は瑠璃がお姉ちゃんなんだよ・・・。』


『そんなのって・・・』


私は涙が止まらなかった・・・。


言いたいことがいっぱいありすぎて・・・。




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