夜桜☆ヘブン
超能力シンドローム
「なんか、いいバイトねぇかなぁ〜」



俺の名前は沖田総太(おきたそうた)、十八歳。
沖田総司の子孫だったらいいなぁ……。
名前は似ているが関連はないらしい。(両親たち曰わく)

因みにこの春、高校を卒業したばかりだ。
特にやりたいこともなく、ノウノウと高校生活を終えてしまったが、後悔はない。

世の中は不景気の風が吹き、それは高卒の就職活動にはキョーレツな嵐となって降りかかってきたのは事実だ。

進学という選択もあったが、俺にはどうも意味のない時間を過ごしそうで……。
だったら何かハデにぱぁ〜とな!一度しかない人生、悔いの残らないために。

ってはわけで、

今は俗に言う『フリーター』ってやつだ。
フリーターはフリーターでももっと細かく言えば、
『面白いことを探しているフリーター』とでも言っておこうか。

だから俺の言う『いいバイト』とは『面白そうなコトが起こりそうな仕事』のことなのである。



『スタッフ急募!』



何気なく道端の電柱に貼られた貼紙。その文字が俺の目に飛び込んできた。

「え〜と、何々……時給1200円、仕事内容、日本の平和を守る。応募資格……」


俺はこの貼紙に面白いことが始まりそうな、


「超能力のある人……?何だそりゃ」


予感を感じていた。
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