夜桜☆ヘブン
「うぁあっ!! イテテテ……っ!! 」
「……三分三十秒。意外に早かったな」
どこかで聞いたことのある声がする。
自分に何が起こったのか把握しきれていなかった。
分かっていることは、さっきとは別の場所に移動したこと、そして尻が痛いということだ。
「ここは一体……?」
あの貼紙に手を重ねた瞬間、眩しい光に包まれたとこまでは覚えているんだけど。
「ようこそ。バイト君」
「あ、あなたは……」
やっぱり声が同じだ。
あの時の声と──
「約束しただろ、俺の居場所を見つけたら雇ってやるって」
間違いない、バイトの電話をした時出た人だ。
「だぁれ?この子?」
男の隣にはもう一人居る、今度は女性。歳は俺と同じくらい見える。
「新しい仲間さ」
仲間!?
「でも俺、『超能力』使えないですよ。それにここに来たのだって声が聞こえて──」
「あんた何にも分かってないのね」
女性が呆れたように言った。
「分かってない!? 」
「そう、あの貼紙が見えてる時点であなたには、その資格があるってこと」
つまり、俺に超能力があるってことなのか?
「君の力は『瞬間移動』(テレポーテーション)だ。だから俺が言ったろ、この場所を見つけられたらって」
「あなたはやっとその力に目覚めたのよ。私たちのおかげでね!」
俺は思った。
とてつもなくすごいところに足を踏み入れてしまったのではないか……と。
「……三分三十秒。意外に早かったな」
どこかで聞いたことのある声がする。
自分に何が起こったのか把握しきれていなかった。
分かっていることは、さっきとは別の場所に移動したこと、そして尻が痛いということだ。
「ここは一体……?」
あの貼紙に手を重ねた瞬間、眩しい光に包まれたとこまでは覚えているんだけど。
「ようこそ。バイト君」
「あ、あなたは……」
やっぱり声が同じだ。
あの時の声と──
「約束しただろ、俺の居場所を見つけたら雇ってやるって」
間違いない、バイトの電話をした時出た人だ。
「だぁれ?この子?」
男の隣にはもう一人居る、今度は女性。歳は俺と同じくらい見える。
「新しい仲間さ」
仲間!?
「でも俺、『超能力』使えないですよ。それにここに来たのだって声が聞こえて──」
「あんた何にも分かってないのね」
女性が呆れたように言った。
「分かってない!? 」
「そう、あの貼紙が見えてる時点であなたには、その資格があるってこと」
つまり、俺に超能力があるってことなのか?
「君の力は『瞬間移動』(テレポーテーション)だ。だから俺が言ったろ、この場所を見つけられたらって」
「あなたはやっとその力に目覚めたのよ。私たちのおかげでね!」
俺は思った。
とてつもなくすごいところに足を踏み入れてしまったのではないか……と。