失恋が母のよに微笑みかけてくる

導入

ねぇ……目が輝いてないよ。

「友海(ゆみ)、愛してるよ」

嘘。目が輝いてないよ。

「ホントに?」

微かな望みを乗せて零れる声。

「俺が言うんだから、嘘なはずないだろ?」

言葉の後に健太(ケンタ)の腕が背中へ回る。

嘘。目を見せたくないんでしょ?


付き合い始めて一ヵ月半。
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