BBらばぁ


彼と一緒に入ってきたのわ
お店によく来る どっかの社長。


あたしはマネージャーと一緒に
その人の席にいく


『おっ坂上の気に入った子はこのこか?』

社長がいう。


『…あ。は…』
何か言いかける途中で
お客さんが また来た。


『あれ?坂上さんきてたんですか?』

はつらつとした声の奴は
この間 一緒に団体で来ていた
あたしの横に座っていた奴だ。


『渉に会いにきたよー』

そう言い残すと そいつは席に案内された。

『…』

なぜか沈黙。


坂上さんは
何を言いかけたのか
気になった。

『…で 坂上のお気に入りはこの渉ちゃんか?』


『…いや。』


あたしは
お客さんに
気に入られなかった事とか
めったにないし。

しかも 仲良くなりたいと
思ってた相手が

あたしじゃなくて
違うコが気に入られたっての?


『違うみたいやね。ありがとうな渉ちゃん』

社長にゆわれ
あたしは さっき来た うるさい奴の席についた。


なんだか上の空だった あたし。

無性にむかつく。
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