BBらばぁ



昨日のこと思い出した。

『…あーなんだこれ。あたし客のこときにしてるんだけど』


友達が家にきてて
あーでもないこーでもない
なんてない会話をしていた。

『なになにカッコイイんだ?』


まあ 不細工じゃないし
スーツ姿は素敵だった。


でもそんなんじゃなくて
多分 坂上さんの存在にあたしのインスピレーションが働いてるんだ。


"気になる"

まだこんな感情しかないけど。


・・・・・・・・・・・・・・・・


『今日も頑張ってきてね〜』

友達と別れて
あたしは店に行く。


『また団体入ったよ〜この間の坂上の会社の人達』


あたし
単純だよね。

いつになく
他のお客さんにも笑顔になるし

なんかテンションが上がる。



『いらっしゃいませ〜』


きたっ!!



『…失礼します。』

あたしは坂上の隣に座る。


すると 『渉さん二番テーブルお願いします』



は?

なんのためにウキウキしたんだよ。
意味不明なままあたしは二番の席についた。



そこには 坂上さんと来ていた社長の姿があった。


『いや〜こないだごめんね?』


『いや 大丈夫ですよ』と
軽くかわした。
思い出したら腹立つし。



その社長は 出口社長といって
中古車販売の社長だった。


なにげない会話をダラダラとし

早く戻してくんないかな〜とか

思ってたら。


『僕も一緒に座っていいすか?』

坂上さんが この席にきた。

素直に嬉しかった
やっと喋れる。


『でも 坂上このこじゃないだろ?』

出口社長が また話しを振り返した。


あたし的にはもういいのに

『いや 会社の子たちも渉さんのこと気に入ってたみたいだったから やっぱそぅゆえなかったんですよ』


え?

じゃあ坂上さんも あたしのこと気に入ってくれてたの?


あたし多分今
めちゃくちゃ嬉しそうな顔してる…
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