「俺、ずっとちーの傍にいる」
千鶴side
『ちー、ずっといっしょだよ』
あたしは笑顔で頷いた。
『ゆーちゃん、ちーね、ゆーちゃんのこと大好きだよっ』
「・・・また見ちゃったよ」
小さい頃の夢。
“大好きだよ”って言って目が覚める。
見たくないのに、こんな夢。
・・・なんでかって?
この夢に出てきた《ゆーちゃん》
・・・は、あたしの双子の兄でして。
今は、・・・大っっっっ嫌い。
「まだ9時ですよー・・・」
学校休みだし、昼まで寝たかったのに・・・。
ま、もう寝れないし。
ベッドから出て、パジャマのままリビングに向かった。
カチャ...
「おはよう、ちーちゃん」
「おはよ」
リビングにいたのは、お母さんと
・・・・・・ゆーちゃん。
ってゆうか、悠輔、ね。
基本、悠輔のことは無視してるんだけど。