「俺、ずっとちーの傍にいる」

千鶴side






『ちー、ずっといっしょだよ』




あたしは笑顔で頷いた。




『ゆーちゃん、ちーね、ゆーちゃんのこと大好きだよっ』














「・・・また見ちゃったよ」




小さい頃の夢。




“大好きだよ”って言って目が覚める。




見たくないのに、こんな夢。




・・・なんでかって?




この夢に出てきた《ゆーちゃん》




・・・は、あたしの双子の兄でして。




今は、・・・大っっっっ嫌い。




「まだ9時ですよー・・・」




学校休みだし、昼まで寝たかったのに・・・。




ま、もう寝れないし。




ベッドから出て、パジャマのままリビングに向かった。




カチャ...




「おはよう、ちーちゃん」

「おはよ」




リビングにいたのは、お母さんと




・・・・・・ゆーちゃん。




ってゆうか、悠輔、ね。




基本、悠輔のことは無視してるんだけど。




< 2 / 3 >

この作品をシェア

pagetop