「俺、ずっとちーの傍にいる」





「悠、挨拶くらいしなさい?」

「・・・ぉはよ」




うちは、なんか知らないけど金持ち。




父親がどーのこーので。




・・・そして、




お母さんは、あたし達に仲良くしてほしい




って言ってんだけど、やっぱり無理だし。




だから、毎日、挨拶くらいしなさい。って言う。




もう、それが口癖だよ。




「・・・はよ」

「あっ、お母さんもう仕事行かなきゃ」




休みじゃなかったんかい。




「・・・行ってらっしゃい」

「行ってきます、悠。
ちーづーる、行ってきます」

「・・・行ってらっしゃい」




お母さんの仕事は医者。




一日帰らない日もあるし、大体早くて9時くらい。




うちは、もう2人暮らし同然。




ガチャン




どうやら行ったらしい。




・・・ってか、




お腹減った。




朝ご飯くらい作ってよ!




「・・・部屋行け」

「は?」

「リビング寒いだろ。
飯はできたら持ってくから」




確かに寒いけど・・・。




余計なお世話だっつーの。




嘘、分かってる。




心配してくれてる。




あたし、身体弱いし喘息持ちだから、風邪引いたら辛くて辛くて・・・。




あたしは何も言わずに部屋へ向かった。




それと、・・・褒めてるわけじゃないけど、悠輔、料理はお母さん並に上手い。




んで、あたしは・・・、残念ながら昔っから苦手。




カチャ...




部屋に戻ると、まず着替えた。




出掛ける予定もないから、そこまでお洒落しなくてもいいんだけど。




ロンTにショーパン。んで、ニーハイ。




ま、黒で統一。





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