私の可愛い小悪魔BOY


「前に…美咲の家来たよな?」

「あ…うん…」


思わず視線をそらした。

なんで知ってるんだろ…!?


「翔太から聞いたよ」

「あぁ…」

「逃げることないじゃん」

「…ごめん…なんか思わず…」

「俺のほうが悪いんだけどね」


拓海が悲しそうに笑った。

そんな顔しないで…。

胸が締めつけられる思いだった。


「なぁ…美優」

「んー?」

「俺…ずっと謝りたいと思ってたんだ」

「拓海…」


拓海は私の向かいに立った。

私は拓海の顔を見上げた。


「ごめん、美優」

「うん…」


うつむく私に拓海が顔を近づけてきた。


そして―――――――――


「っ…!」


おでこにキスをされた。




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