私の可愛い小悪魔BOY
不機嫌なアイツ!?
「はぁ…」
「どうかされたんですか?」
5回目のため息をついた私に
井上さんが話しかけてくれた。
心配そうな顔で見てくれてる。
「昨日の夜いろいろあって…」
「あの…杉山先生となにかあったの?」
「えっ!?なんで知ってるんですか!?」
井上さんは口に人さし指を当てた。
私は慌てて自分の口を押さえた。
「だって…なんとなくなんだけど…」
「なんとなくでいいですよ」
「その…杉山先生があなたを…」
「恐がってるみたいな?」
「そう!そんな感じがするのよ」
私もそれは感じてた。
けど恐がってくれたほうが
私にとっては助かるし…。
拓海のおかげかな…。