私の可愛い小悪魔BOY
不機嫌なアイツ!?


「はぁ…」

「どうかされたんですか?」


5回目のため息をついた私に
井上さんが話しかけてくれた。

心配そうな顔で見てくれてる。


「昨日の夜いろいろあって…」

「あの…杉山先生となにかあったの?」

「えっ!?なんで知ってるんですか!?」


井上さんは口に人さし指を当てた。

私は慌てて自分の口を押さえた。


「だって…なんとなくなんだけど…」

「なんとなくでいいですよ」

「その…杉山先生があなたを…」

「恐がってるみたいな?」

「そう!そんな感じがするのよ」


私もそれは感じてた。

けど恐がってくれたほうが
私にとっては助かるし…。

拓海のおかげかな…。

< 107 / 209 >

この作品をシェア

pagetop