私の可愛い小悪魔BOY


「僕が持ちますよ」


後ろから声が聞こえた。

この声は…っ!!


「…藤宮くん、おはよう」

「おはようございます。酒井先生」


振り向くとやっぱり藤宮くんだった。

そして持ってた資料をとられた。


「まぁ、さすが優しいのね」

「いえ」


井上さんの言葉に
藤宮くんは笑顔で答えた。

…ん?あれ…?

藤宮くんの微笑みが
いつもより輝いてる…。


「じゃあ教室に持っていきます」

「あ、ありがとう…」


藤宮くんは私に向かって
ニッコリと笑って歩いていった。

やっぱり…。

私は確信した。


藤宮くん…超不機嫌だ…。

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