私の可愛い小悪魔BOY


「藤宮くんっ!」


昼休みになるのを待って
私は藤宮くんを呼んだ。


「…なんですか?」

「ちょっと来て」

「…はい」


藤宮くんは無表情で
大人しくついてきた。


そして屋上に着いた。

誰も来れないように
一応、鍵を閉めておく。


「なんの用だよ」

「藤宮くん…」

「はっきり言えよ」


私と2人っきりになると
藤宮くんの態度は強くなった。

まぁ、いつものことだけど…。


「つーかさぁ…」

「え?」

「俺になんか言うことない?」

「な、なにもないけど…?」


なんのことに怒ってるんだろ?

私は不安で顔を曇らせた。

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