私の可愛い小悪魔BOY
「なんか言ったか?」
「ううん。なにも」
翔太は不思議そうに私を見る。
私は笑ってごまかした。
「そろそろチャイムが鳴るな…」
翔太が時計を見て言った。
そしてポケットから
なにか紙きれを取りだした。
「これ、やるよ」
「え?」
手渡された紙には
携帯の電話番号と
メアドが書かれてあった。
「これって…もしかして…」
「兄貴の携帯」
え…っ!?
紙を落としそうになった。
「兄貴に頼まれたんだよ」
「これ渡してくれって?」
「そうゆうこと」
翔太は私をじっと見つめた。