私の可愛い小悪魔BOY


駅に着いた。


拓海が切符を買いに行く。

私はそれを座って待つ。


それは昔よく来たときのまんま。


「昔に戻ったみたい…」

「そうだねっ」


私の小さな呟きに
拓海は答えてくれた。


「次の電車すぐくるよ」


拓海の言葉通り
すぐに電車がきた。

2人で空いてる席に座った。

向かいあう形の席で
私は拓海と目が合った。


「…拓海」

「んー?なにー?」

「そろそろ教えて欲しいんだけど」

「…なにを?」


分かってるくせに…。

困った顔をすると拓海は苦笑した。

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