私の可愛い小悪魔BOY
「河原…離してくれよ…」
「イヤだ」
「はぁ?」
河原はうつむいたままで
俺のほうを見ようとしない。
なに言ってんだよ…。
「付き合ってくれるまで離さない」
「意味分かんねーよっ」
俺はさすがに怒って
自分の腕を大きく振った。
河原の手を離すためだった。
けど…
「…っ」
河原はそのままよろけて
階段の下に向かって倒れていった。
あっ…
俺が呆然としている間に
河原は階段の1番下まで落ちた…。
アイスの棒が俺の手から
小さく音をたてて落ちた。