私の可愛い小悪魔BOY


「…明日見送り行くんだろ?」

「…うん」

「仕事はどうすんの?」

「遅刻していくしっ」

「ふーん」


翔太の声がとぎれた。

あ…なに話そう…。


「あ、翔太は見送り行くの?」

「んー…たぶんね」


そしてまた沈黙…。

波の音がやけに耳に響く。


「明日さー…告れば?」

「っ!?…拓海に?」

「他に誰がいんだよ」


それは…考えてたけど…。

まだ答えは出せない…。


だって私の勘違いで
拓海を傷つけたのに…。

今さらもう1回付き合おうなんて…

言えないよ…。

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