私の可愛い小悪魔BOY
「…考え中」
「じゃあ明日までに考えとけよ」
「…うん」
そこで電話は切れた。
翔太と話してると
なんかドキドキする…。
私は胸を押さえた。
「拓海…かぁ…」
頭の中で拓海の笑顔が
思い浮かんでくる…。
けどそこに翔太の顔がかぶる。
「なんで翔太が…」
翔太の素直な表情とか
たまに見せる温かい笑顔とか…
次々と浮かんでくる…。
「私…もしかして…翔太のこと…?」
そこまで考えてから
頭をブンブンと振った。
違う…あんな裏表人間…。
私はバッグを掴んで
早歩きで駅に向かった…。