私の可愛い小悪魔BOY
「あ、電車見えてきたよ!」
河原さんの言葉に
みんなその方向を見た。
確かに遠くのほうに電車が見える。
「美優」
拓海が私に手招きした。
翔太と河原さんからは
見えないところにいた。
「…俺と一緒に来ない?」
「っ!?」
思わず息が止まる。
「今すぐじゃなくてもいいんだ」
「…。」
「俺たち…付き合わない?」
私は拓海の笑顔を見つめる。
この人と一緒になったら
幸せにしてくれるかも知れない…。
だけど…
私の中の拓海の思いは
もう冷めてるみたい…。
私はあらためてそう感じた。
もう…迷いはない。