私の可愛い小悪魔BOY
「告ったら絶対OKだし…」
「…それって彼女がいても?」
「もちろん」
河原さんは小さく微笑んだ。
可愛くてスタイルも良くて
ほんとにモテる河原さん…。
私は思わず俯いた。
「だけど…拓海は違った」
「うん」
「どれだけアピールしても反応ないし」
拓海はほんとにイイ人だった。
それは私が思ってた以上に…。
「だから新鮮だったってゆーか…」
「…好きになったの?」
「うん。優しさにキュンときたっ」
河原さんの顔が赤くなる。
拓海の優しさは確かに
女子の心にキュンとくる。
「でも…でも拓海は…」
河原さんは涙目になる。
私は気まずくなって目をそらす。
「結局振り向いてくれなかった…」
河原さんはワッと泣きだした。