私の可愛い小悪魔BOY
あいつの好きな人!?


「まぁ!酒井先生!」

「お、おはようございます…」


涙ぐんでる井上さんに頭を下げた。

なんで泣いてんの…?


「心配だったんです」

「え…?私がですか?」

「当たり前じゃないですか!」


珍しく井上さんが大声を出すから
職員室にいた先生たちがバッと
視線を私たちに向けてきた。

井上さんは恥ずかしそうに笑った。


「あ…すいません」

「い、いえいえっ」

「あの…昨日はどうしてお休みに?」

「えっと…ですね…」


私は頭の中で頑張って
上手い言い訳を考えてみる。


「大事な友達が…ですね…」

「ええ」

「遠くに引っ越すことになって…」

「まぁーっ!!」


井上さんはまた大声を出す。

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