私の可愛い小悪魔BOY

「それは悲しいことだわ…」

「で、ですよねー」


私は苦笑いして答えた。

微妙に嘘ついてるよ…私。


「酒井先生…」


井上さんは私をじっと見つめた。

とても心配そうな眼差しで…。


「悩みがあるなら言ってくださいね」

「は…はい」


最近、休みが多い私を
気づかってくれてる…。

ほんとに優しい人だなぁ…。


「あの…聞きたいことがあるんですが」

「どーぞ!なんでも聞いて!」

「真田優奈って生徒…いますか?」


思いきって聞いてみた。

河原さんに頼まれたのもあるけど
私自身がとっても気になったから…。