私の可愛い小悪魔BOY
「あら、そろそろ始まるわ」
井上さんは時計を見てから
慌ただしく職員室から出てった。
私は動揺する気持ちを抑えて
教材を持って教室に向かった。
ガラッ
教室の後ろから入ると
ちょうど休憩に入ったとこだった。
「藤宮くん」
座っている翔太に
近づいて小声で呼んだ。
翔太は振り向くと少し微笑んだ。
「元気そーだな」
翔太も小声でしゃべる。
他の人に聞かれちゃまずいから。
「落ち込んでると思った」
「そ、そんなわけないでしょ!」
「昨日は1日休んだじゃん」
「それは…」
私は言葉を詰まらせる。
翔太について悩んでた
なんて言えるわけないよ…。