私の可愛い小悪魔BOY


翔太と真田さん…
仲良さそうだった…。

あの2人の姿を思い出すと
似合いすぎて苦しくなる…。

私はやっぱり…翔太のこと…


「美優」


翔太が小声で私を呼んだ。

私は近くまで行って尋ねた。


「…なに?授業中よ?」

「なんか悩んでる?」

「えぇっ!?」


なんで気づいてんのよ…。

翔太の言葉に喜んでる自分がいた。


「ボーッとしてるから」

「べ、べつにー!」

「俺に隠しごとすんな」


翔太は少しだけ悔しそうに呟いた。


「やっぱ兄貴が原因かよ」

「拓海は関係ないし」

「…もう気にしてねーの?」

「全然!なんかスッキリしたし!」


私の言葉に翔太は笑った。

嬉しそうな顔で…。

私…期待しちゃってもいいのかな…。

< 190 / 209 >

この作品をシェア

pagetop