私の可愛い小悪魔BOY
「あのっ…あのですねっ!」
「は、はい」
杉山は鼻息を荒くすると
私の肩に両手を置いた。
キ、キモーーー!!
「一目見た瞬間から…あなたが…」
「あの!ちょっと…!」
肩に置かれた手をさりげなく
払いのけようとしたけどダメだった。
なにこの怪力…!?
「あなたのことが…ブッ!」
「!?」
杉山が勢いよく倒れた。
それは杉山の顔に野球のボールが
すごいスピードで飛んできたからだった。
「な…なにが起こったの…?」
私はボールの飛んできた方向を見た。
「あっ!?」
そこには悪魔みたいな笑みを
浮かべてる藤宮くんが立ってた。