私の可愛い小悪魔BOY


「あのっ…あのですねっ!」

「は、はい」


杉山は鼻息を荒くすると
私の肩に両手を置いた。

キ、キモーーー!!


「一目見た瞬間から…あなたが…」

「あの!ちょっと…!」


肩に置かれた手をさりげなく
払いのけようとしたけどダメだった。

なにこの怪力…!?


「あなたのことが…ブッ!」

「!?」


杉山が勢いよく倒れた。

それは杉山の顔に野球のボールが
すごいスピードで飛んできたからだった。


「な…なにが起こったの…?」


私はボールの飛んできた方向を見た。


「あっ!?」


そこには悪魔みたいな笑みを
浮かべてる藤宮くんが立ってた。

< 28 / 209 >

この作品をシェア

pagetop