私の可愛い小悪魔BOY


「藤宮くん…?」


職員室を出て廊下を見回した。

けど藤宮くんの姿はどこにもなかった。


「どこに行ったんだろ…」


そう呟きながら廊下を歩きはじめると
近くにある教室から音が聞こえた。


コンコンッ


内側からノックしてる音だ…。


「誰なの…?藤宮くん?」


音のする教室に近づいて
思いきってドアを開けてみた。


ガラッ


「やっぱり…藤宮くんだったんだ…」

「どーも。酒井先生」


カーテンが閉められていて
部屋の中は薄暗かった。

けど藤宮くんは一目見て分かった。

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