私の可愛い小悪魔BOY


「勝手にしないでってば!」

「じゃあ言ったらいいの?」

「いいわけないでしょ!」

「どっちにしろダメじゃん」


藤宮くんの言葉に私は疲れを感じた。

なに言ってもダメだ…。


「てかさー美優」

「なによ?」

「なんで俺の本性誰にも言わねぇの?」

「それは…」


藤宮くんの鋭い視線に私は
顔が熱くなるのが分かった。


「自分だけが知っておきたい…から?」

「そ、そんなわけないでしょ!!」

「じゃあなんで?」

「だから…」


私は涙目になりながら
藤宮くんを見上げた。

< 33 / 209 >

この作品をシェア

pagetop