私の可愛い小悪魔BOY
「なに笑ってんだよ?」
「別にー?」
私はそう言いながらも
ニヤニヤと笑ってしまった。
「とにかく!あの杉山って男!」
「あの人がどうかしたの?」
「エロいので有名だから気をつけろよ」
「はぁ?有名?」
「女子のことヤらしい目で見るらしい」
「・・・その情報どこから?」
「女子」
藤宮くんはそう言って
この教室のドアの鍵を開けた。
そしてドアを開けて
私が来るのを待ってくれた。
「いつもこんなこと女子にするの?」
「はぁ?しないよ。めんどくさい」
藤宮くんはスタスタと
廊下を歩いていった。
私はその背中をずっと目で追ってた…。