私の可愛い小悪魔BOY
「バカにしないでよ!」
「はいはい」
その子はスタスタと歩いて
本棚から難しそうな本を取った。
頭いい子なのかなぁ…?
「俺は本借りにきただけだし」
「そんな本読むの?」
「アンタには理解できないだろ」
「う、うっざー…」
思わず呟いてしまった。
でもその子は気にした様子もなく
そのまま部屋を出ていこうとしてた。
ガチャッ
「あれ?翔太?」
「兄貴…」
拓海がジュースを入れたコップと
お菓子を持って部屋に入った。
「また本借りにきたのか?」
「あぁ」
「頑張れよー」
拓海はそう言って
その子の頭をなでた。