私の可愛い小悪魔BOY
「休暇がとれたんだって」
「ふ、ふーん!そうなんだっ」
自分でも分かるほど
明らかに動揺してた。
拓海は高校を卒業した後
私から逃げるようにして
北海道の大学に進んでいった。
そして今は私と同じように
仕事に就いてるはずだった。
「見に来ねーの?」
「な、なんでよ!?もう関係ないし!!」
「声が震えてるけど?」
「気のせいよっ」
もう会わないと決めた…
もう会えないと思った…
なのに…
拓海の笑顔を思いだしてしまった…
「ホントに会わねーの?」
「…。」
こんなチャンス2度とない…
けど私は頷けなかった。