私の可愛い小悪魔BOY


「その話はまた今度」

「えー!?教えてよっ」

「やだ」


藤宮くんは立ちあがった。

私も食べ終わった弁当を
手早く片づけて立ち上がる。


「で、ホントーに来ないの?」

「…。」

「来たいんだろ?」

「…。」


会いたい…。

見てみたい…。

見るだけでいいから…。


私がモジモジしてると
藤宮くんはクスッと笑った。


「俺の家にこいよ」

「…はぁ?」

「だからー!」


物分かりの悪い私に
藤宮くんは詳しく言った。


「兄貴じゃなくて俺の!家にこい」

「あ…あぁー!」


つまり私は拓海に
会いに行くんじゃなくて…

藤宮くんに会うつもりで
家にこいってことかな…?

< 56 / 209 >

この作品をシェア

pagetop