私の可愛い小悪魔BOY
「その話はまた今度」
「えー!?教えてよっ」
「やだ」
藤宮くんは立ちあがった。
私も食べ終わった弁当を
手早く片づけて立ち上がる。
「で、ホントーに来ないの?」
「…。」
「来たいんだろ?」
「…。」
会いたい…。
見てみたい…。
見るだけでいいから…。
私がモジモジしてると
藤宮くんはクスッと笑った。
「俺の家にこいよ」
「…はぁ?」
「だからー!」
物分かりの悪い私に
藤宮くんは詳しく言った。
「兄貴じゃなくて俺の!家にこい」
「あ…あぁー!」
つまり私は拓海に
会いに行くんじゃなくて…
藤宮くんに会うつもりで
家にこいってことかな…?