私の可愛い小悪魔BOY
「…ってなったのよー!」
「そ…そうなんですかー…」
もうかれこれ1時間以上
藤宮くんのお母さんは
拓海の話をずっとしてる。
「それからね…」
「母さん」
気がつくと私の後ろに
藤宮くんが立ってた。
「兄貴の話はもういいから」
「え、でも…」
「買い物にでも行ってこいって」
「それもそうね」
藤宮くんのお母さんは
納得した顔で頷いた。
「じゃあ行ってくるわ」
「母さん」
「なーに?」
「兄貴は?まだ帰ってこないんだけど」
「あら、ほんとだわ」
「はぁー…行ってらっしゃい」
「はーい!」
私と藤宮くんだけになると
家の中はシーンとなった。