私の可愛い小悪魔BOY
「美優さ…なんか不機嫌?」
「そんなことないっ」
藤宮くんの鋭い指摘に
私は顔が熱くなった。
そんな私を藤宮くんは真顔で見た。
「俺…言いたいことがあって…」
「なによ」
「だから…この前の…」
藤宮くんが口を開くと
また誰かが廊下を歩いてきた。
「きゃー!!藤宮先輩だー!!」
「ホントだっ!声かけてみるー!?」
不機嫌そうな藤宮くんは
私の耳に顔を近づけた。
な、なに…?
「昼休けい、屋上で待ってろよ」
そう小声で言われた。
私は小さく頷いた。