私の可愛い小悪魔BOY
「おはよう」
藤宮くんは廊下を歩いてきた
女子生徒に笑顔で挨拶をした。
そして爽やかに通り過ぎていった。
さっきの不機嫌そうな
態度はどこにもなかった。
さ、さすが…。
「藤宮先輩っ!?挨拶してくれたー!!」
「ビックリして固まっちゃったー!!」
「あたしもー!!」
女子生徒たちはキャーキャー言ってる。
藤宮くんってホント人気者ー…。
「酒井先生だー!おはよっ」
「美優ちゃん、おはよー」
藤宮くんを真っ赤な顔して
見ていた女子生徒たちは
私には友達みたいな接しかた…。
まぁいいけどね。
私は教室に向かって足を動かした。