私の可愛い小悪魔BOY


「おはよう」


藤宮くんは廊下を歩いてきた
女子生徒に笑顔で挨拶をした。

そして爽やかに通り過ぎていった。

さっきの不機嫌そうな
態度はどこにもなかった。

さ、さすが…。


「藤宮先輩っ!?挨拶してくれたー!!」

「ビックリして固まっちゃったー!!」

「あたしもー!!」


女子生徒たちはキャーキャー言ってる。

藤宮くんってホント人気者ー…。


「酒井先生だー!おはよっ」

「美優ちゃん、おはよー」


藤宮くんを真っ赤な顔して
見ていた女子生徒たちは
私には友達みたいな接しかた…。


まぁいいけどね。


私は教室に向かって足を動かした。

< 78 / 209 >

この作品をシェア

pagetop