私の可愛い小悪魔BOY


「藤宮くんっ!?」


こんなとこ生徒の誰かに
見られたらやばいってー!!

私はバタバタと抵抗したけど
藤宮くんは離してくれなかった。


「なぁ…美優」

「んー?」

「俺…」


藤宮くんはなにか言いかけた。


「どうしたの?」

「…」


だけどなにも言わない。

なにが言いたいのかな…?


「やっぱいい」

「へ?」

「また今度な」


藤宮くんは私から離れると
屋上から去っていった。

な、なんだったんだろ…?


てゆうか顔が熱い…。

私はその場に座り込んだ。



そのとき気づかなかった…。

あいつが見ていたことに…。

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