私の可愛い小悪魔BOY
杉山の顔が近づいてくる。
私は必死に顔を遠のける。
やだっ…帰りたいっ…
「いい体してるよねぇ~」
杉山のそのキモい言葉に
バッグを持って個室を出た。
「えっ!?酒井先生っ!?」
「私、帰ります!」
「待ってくださいよっ!」
後ろから杉山が追ってきた。
なんで追っかけてくるのよー!?
「あの…気分が悪くなったので…」
「じゃあ送りますよー!」
ついに追いつかれて手を掴まれた。
汗ばんだ手だった。
「いやっ!離してください!」
「送りますってばー!」
杉山は気持ち悪く笑ってる。
絶対車の中でなんかする気だっ!
「ほら、車に乗りましょう」
「離して…っ」
「会計はもう済ませてるんでー」
私はずるずると引きずられていった。
誰か…っ!誰か助けて…っ!