私の可愛い小悪魔BOY


ドンッ


誰かとぶつかった。

その拍子にバランスを
崩して転んでしまった。


「いったー…」

「だ、大丈夫ですかっ!?」


杉山は慌てて私を起こそうとした。

でも杉山の前に誰か現れた。


「えっとー…美優?」

「え…?」


顔を上げるとそこには―――――


「…た…くみ…?」

「うん。久しぶり」


昔と変わらない笑顔の拓海がいた。


私は言葉を失った。

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