一瞬の輝き
連絡して、来てもらおう。

今の状態じゃ
絶対、外出を許可してもらえない。

「看護師さん」

「…はい?」

「電話
貸してもらっていいですか?」

「いいですよ。どうぞ」

病院勤務用の携帯電話を
貸してもらった。

プルルルッ プルルルッ プルルルッ プルルルッ
プルルルッ プルルルッ プルルルッ プルルルッ 
プルルルッ プルルルッ

「出ない…」

プチッ

10回コールして出なかったから
一度切った。

「出ないかしら?」

「すいません。
掛けなおしてきたら
また貸してもらえますか?」

「ええ。」
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