一瞬の輝き
ここは……?

真っ暗闇。
周りには黒しかない。

ザザッ

いつの間にか自分の立っているところは
蟻地獄のような
すり鉢状の地の中心だった。

助けて!!

ボウッ

上のほう、少し離れたところに
白い輝がある。

「ヒカル・・・・・・・」

「え…瞬くん?」

「掴まれっ」

手を差し伸べてくれる。

手を伸ばして、気付いた。

瞬くんを
闇に引き込むことになったら
どうしよう?

駄目だよ
つかんじゃいけない・・・・・・・

でも、自分は沈んでいく。


顔まで埋まってい…く・・・・・・・

< 111 / 130 >

この作品をシェア

pagetop