一瞬の輝き
ICUから出たのも、
手段がなくて、
死ぬのを待つだけってこと。

『怖いよ…』
病室から逃げ出したとき、
あたしはそういった。

死ぬのも怖いけど、
瞬君と一緒にいられないのが
怖い。

瞬君といれば、
少なからず、光が見えた。

瞬君は、一瞬でも
輝いているのを見てくれる。

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